在宅介護で起こる問題と講じうる対策

高齢者になると、以前は難なく出来ていたことが出来なくなってしまうことはよくあることです。
その代表的な一つが、家の中にある段差に対応することが出来なくなり、躓いて転んでしまうことでしょう。転ぶだけなら良いですが、頭をぶつけて怪我をすることもよくあります。それどころか、うちどころが悪いとそのまま亡くなってしまうケースすらあるのです。
そうして家の中で生活をすることがままならなくなり、結果的に在宅介護を行わなければならないという流れに行き着くことは少なくありません。

こうした状況の中で家族が講じるべき対策は、出来るだけ早い段階でバリアフリーの家にリフォームしてしまうことにあります。高齢者になると転びやすくなって怪我をしやすいので、家全体に手すりをつけたり、段差を無くしたりすることは、とても大切なことです。

また、在宅介護をしていると、嚥下障害の問題に直面することがあります。嚥下力というのは、食べ物を飲み込む力のことです。高齢者になるとスムーズに飲み込むことが出来ず、パンなどの柔らかいものでさえ喉につまらせてしまうことがあるので、在宅介護をしている家族は、食事の時にはとても気を使うといいます。
そこで食べ物を出来るだけ細かく切ったり、専門の食事宅配サービスを利用したりすると良いでしょう。食べ物を喉につまらせてしまうという不安から介護者である家族も解放されることが出来ます。
高齢者と生活をする場合、食事の時間も神経を尖らせておかなければならないので、家族はなかなか気が休まりません。